日原 聖子・井上 瑞貴・賀来 庭辰

息を持って行って呼吸をする

Takes away our breath, and breathes

会期:2025年10月3日〜10月26日

会期中の金土日のみ開廊

13:00〜19:00(最終日のみ17:00まで)

会期:2025年10月3日〜10月26日

会期中の金土日のみ開廊

13:00〜19:00(最終日のみ17:00まで)

日原 聖子

日原 聖子

CV

略歴

  • 神奈川生まれ

  • 2018

    プラハ美術アカデミー修了

  • 2025

    東京藝術大学大学院 美術研究科 博士後期課程修了

展示歴:個展

  • 2024

    「Tři šuplíky (Three Drawers)」プラハ市立図書館 Artotéka、プラハ、チェコ

  • 2021

    「Circle in red」駒込倉庫、東京

展示歴:グループ展

  • 2025

    Space for performnace practice「Unvollendet」ゲーテ・インスティトゥート、プラハ、チェコ

  • 2024

    第十四回 I氏賞受賞作家展「SPIN 記憶の再生」岡山県立美術館、岡山

  • 2024

    「地下の」TALION GALLERY、東京

受賞歴・助成

  • 2025

    TAAP(Tokyo Artist Accelerator Program)2024(令和6)年度 支援アーティスト

  • 2022

    令和3年度 ポーラ美術振興財団在外研修員としてチェコ共和国にて研修

井上 瑞貴

井上 瑞貴

CV

略歴

  • 1992

    熊本生まれ

  • 2019

    多摩美術大学大学院美術研究科修士前期課程修了

主な展示歴

  • 2024

    「Crown shyness」jia jia house、東京

  • 2023

    TOKAS-Emerging2023「あなの中のかいじゅう」TOKAS 本郷、東京

  • 2022

    「Fragments of unvoiced voices」KATSUYA SUSUKI GALLERY、東京

  • 2022

    「gallery TOWED 4周年記念展 」gallery TOWED 、東京

  • 2020

    「ホルベイン・スカラシップ成果展」佐藤美術館、東京

受賞歴・助成等

  • 2024

    令和5年度第2回スタートアップ助成/東京都歴史文化財団アーツカウンシル東京

  • 2019

    第33回ホルベイン・スカラシップ奨学生

賀来 庭辰

賀来 庭辰

CV

略歴

  • 2016

    映画美学校フィクションコース修了

展示歴:個展

  • 2025

    「なんと遠くへ来たことか」流浪堂、東京

  • 2024

    「いまはどこにも住んでいないの」高円寺グッドマン、東京

展示歴:グループ展

  • 2024

    「多次元家族」Goozen、神奈川

  • 2024

    「ロボットの33」Goozen、神奈川

  • 2023

    「写真新世紀 30年の軌跡展」せんだいメディアテーク、宮城

受賞歴

  • 2021

    第 44 回 キヤノン 写真新世紀 グランプリ

作家コメント

この展示の少し前、三人で初めて旅に出た。わたしたちは山に登った。わたしたちは大きな湖を見た。そして朝と夜は散歩して、最後に海を見た。ゆっくりと、わたしたちは歩幅をあわせている。これは、わたしたちのとおり道。それぞれの息を持って、でもそれは一つにもなった。写真は、流れていくものを留めて眺めることができる。だからこそ、いまはふたりの流れの中に身をまかせてみたいと思う。いつも思う。ただ撮ることしかできないんだってことを。
賀来庭辰

火が上を向いて飛んでいく姿についてしばらく考えている。見えないようにすること、見えないままにしておくこと。手元に戻ってくることが大事。横たわる姿。頭や、暖かさをまもってくれるもの。一緒に絵を描くことは大切。かぶる帽子に吸収される音を、あたたかな風の集まりの中で聞いた。繰り返しおとずれる手の作業の中で、波のおさまりを覗こうとする。過ぎていく台風が私たちの息を持って行って呼吸をする。
日原聖子

停電した家の中を思い出していた。ろうそくの灯りだけで過ごしていて、まんなかだけ静かになる。あの土地では怖くなるほど雨が降り、重たい空気を全部落として、澄んだ光の朝がくる。ここにいると、あまり思い出すことがなかった事に気づく。話を聞く。轟々と風が鳴る車内で、あの日はすれ違いながら、別の日は通り過ぎた後。
覗こうと、離れかけた時、留まるため、掴まる景色、つなぐ質感、思いだそうと、なぞり、確かめながら、輪郭を重ねる。大きいなにかにさらわれないよう。
井上瑞貴

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