ロベルト・ピピリ展

dm

【会期】 2020年11月13日(金)~11月29日(日) 12:00〜19:00(金土日のみ、最終日は17:00まで)

 イタリア中部ウンブリア州出身の画家ロベルト・ピビリ(Robert Pibiri)さんは2016年9月に、兵庫県出身の料理研究家で妻の粉川妙さん(山口市の地域おこし協力隊員)とともに山口県山口市に移住した。日本語が不自由なイタリア人にとって、同市に住むことは異文化の中で、困難の連続のように見えたが他方で、彼の好奇心や造形原理を刺激することにとってはむしろ幸いしたのかもしれない。彼の使う素材はアクリル絵の具や墨汁、パラフィンなどを主な画材とし、イタリア絵画の手法を熟知しながらも日本の様式や雰囲気を取り入れ新たな表現を探求している。
 創作活動を続ける中で2018年に彼は第72回山口県美術展覧会に出品して見事大賞に選ばれた。かなりシビアな目を通しての大賞受賞だった。受賞後もレストラン兼、アトリエの自宅を拠点に精力的に創作活動を行っており、ロベルト氏の今後の展開に目が離せないのである。(アーティスト.山口大学教授 中野良寿)

 今回山口大学中野教授の紹介で、第72回山口県美術展覧会(2018年)の大賞を受賞したロベルト・ピビリ(Robert Pibiri) 展を開催することに致しました。この山口県美術展は、サイズ・素材・形式、ノージャンルで、審査委員はアーティストや評論家たちで(椿昇、岩崎貴宏、篠原資明の三氏)あり、イタリアの作家が日本の文化の中で、縦横無尽にどんな作品が出てくるのか楽しみです。 (TS4312店主 沢登丈夫)