うたかたの光景展(S氏企画)
【会期】 2015年2月13日(金)~3月8日(日) 12:00〜19:00 (金土日のみオープン)
※2月13日(金)18:00〜 S氏によるギャラリートーク&オープニングパーティ
(会費1,000円、定員15名 会場が狭いので、出席の方はご予約ください)
S氏は南画廊によく出入りしていたとの事だが、志水楠男の生前には南画廊でお会いすることは無かった。10数年も前、とある画廊で偶然お会いした。これも志水楠男の引きあわせか。以来時々お会いして、現代美術、コレクションについてお話を伺っていた。
氏は一昨年「現代美術コレクションの楽しみ」を上梓した。これを機に、是非とも氏のコレクションについての話をお聞きしたいと依頼していたが、今回氏の企画展を含めてようやく実現した。氏のコレクションについての厳しい視線をお届けできればと思っている。(TS4312店主 澤登丈夫)
【企画展にあたって(S氏コメント)】
“我が輩は猫”ならず、商社マンだった。在職中は昼食を忘れ、仕事をゲームのように感じ、勝つか負けるか・・・・・・。スリル満喫。当時、アメリカのビジネス界を風靡した<<ゲームズマン>>気取りで、ビジネスにのめり込む。その結果、誰も成功しなかったような仕事を、幾つも勝ち取った。しかし、なんと、一カ月も経つと、企業内では、何事もなかったように時が進む。
「自分の足跡は・・・・・・」と振り返っても、何も見つからない。むなしいものだ。組織とはブラックホールか・・・・・・?
この光景を、今、思い出し、懐かしさがひとしお。これを自分のコレクションで表現してみた。
芭蕉の一句、
夏草や 兵どもが 夢のあと
身に染みるようによくわかる。もう、自分も、こんな季節に入ったのか・・・・・・。とおもうことしばしば。